富山県は、令和6年度(2024年度)富山県公立学校教員採用選考検査について、変更点を公表した。大学3年次で第1次検査受検を可能とする制度や、定年延長による採用数の変動を見込んだ採用制度を導入する。
富山県は、大学3年次で第1次検査受検を可能とする制度を導入。目的は、教育実習等で多忙となる大学4年生の負担軽減と、早期の受検機会の創出。これにより、一般選考の小学校において大学3年次で第1次検査受検が可能となり、第1次検査合格者は翌年の採用選考検査において第2次検査からの受検が可能となる。
また、定年延長による採用数の変動を見込んだ採用制度を導入。合格者を「名簿登載A」「名簿登載B」とし、「名簿登載B」合格者については、令和6年度(2024年度)採用者を除き令和7年度(2025年度)採用とする制度を実施。これにより、定年延長による退職者数の変動を受けて年度ごとに生じる採用数の変動を緩和し、受検者の不公平感を軽減する。
また、特別選考「大学推薦」枠も拡充する。県内大学院修士課程在籍者を対象とする、教員免許状を要しない推薦枠を新設。特定の教科を対象とした推薦枠も拡大する。
さらに、受検者の利便性向上を目的にWeb出願を開始。願書を廃止し、出願手続きはすべて富山県電子申請サービスを用いて行う。教員募集専用Webサイトについても、2023年度よりリニューアルを予定している。
2024年度富山県公立学校教員採用選考検査の実施日は、第1次検査が2023年7月15日、16日。第2次検査は8月19日、20日。