早稲田大学は2023年7月3日、北九州市所在の理工学術院・情報生産システム研究科所属の50代男性教員1名が、複数の学生に対しアカデミック・ハラスメント行為を行っていたとして、停職3か月の懲戒処分としたことを公表した。処分は6月30日付。
早稲田大学によると、男性教員は2021年3月から2022年7月、複数の学生に対し人格を否定するような発言や「停学になる現実的な可能性がある」など、教育上不適切な言動を繰り返し行い、精神的苦痛を与えたという。
同大では、2021年からハラスメントに関する啓発活動を強化して、大学全体での教員研修を行うなど、啓発活動を実施している。しかし、今回、研究意欲および研究環境を著しく阻害する結果となるアカデミック・ハラスメント行為が行われるという事案が発生。6月30日付で、男性教員を停職3か月の懲戒処分とした。
同大Webサイトでは、「慚愧(ざんき)に堪えない。関係の皆様に深くお詫び申し上げます。」とのコメントを公表。再発防止に向け、今後、ハラスメントに関する研修をさらに徹底するなど取組みを強化するとしている。