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高校生の地域留学、noteが情報発信サポート

 noteは地域教育魅力化プラットフォームが取り組む、高校生向けの地域留学事業「地域みらい留学」と提携を開始した。法人向け高機能プラン「note pro」を無償で提供し運用をサポートし、受入れ校向けnote活用勉強会も開催する。

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 noteは地域教育魅力化プラットフォームが取り組む、高校生向けの地域留学事業「地域みらい留学」と提携を開始した。法人向け高機能プラン「note pro」を無償で提供し運用をサポートし、受入れ校向けnote活用勉強会も開催する。

 「地域みらい留学」とは、居住する都道府県の枠を越えて、生徒が全国各地の魅力ある公立高校に進学、または単年留学できる仕組み。参加する生徒は、都会にはない独自のカリキュラムやその地域ならではの体験に挑戦できる。地域住民との交流や寮での自立した生活も特徴。

 高校への進学率が約99%に達した今、生徒の多様な実情やニーズに応えるため、さまざまな進学の選択肢が広がっている。その選択肢の1つとして注目されているのが、「地域みらい留学」。2023年4月末の時点で、全国34道府県110校が留学先に登録している。

 「地域みらい留学」の受入校がおもに位置する非大都市圏では、豊かな自然や独自の文化がある一方で、人口減少や高齢化、経済的な落ち込みに直面している。こうした問題を解決するため、一部の市町村と公立高校は「高校魅力化」プロジェクトを実施。地域の特色を生かしたカリキュラムを展開し、高校の魅力を高めることにより、地域留学の促進はもちろん、将来的な関係人口の創出や地域の活性化に寄与する効果が期待される。

 全国に先がけて高校魅力化に取り組んできた隠岐島前高校の事例によると、高校周辺の3町村(西ノ島町、海士町、知夫村)の総人口は、高校魅力化をしなかった場合と比較して5%以上増加。地域の消費額や歳入が増加したとの推計結果も得られ、高校魅力化が周辺地域に対してポジティブな影響を与えることがわかっている。

 また、noteと地域みらい留学校は、noteのメンバーシップ機能を活用した新しい経済圏づくりにも挑戦する。生徒たちの学びをより充実させるために、noteメンバーシップの参加費を活用するもので、全国的にも新しい試み。生徒の学びを誰でも簡単にサブスクリプション形式で応援できるようになる。

《藤本ゆう子》

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