日本ユニセフ協会は2020年5月26日、新型コロナウイルスの影響による休校からの学校再開にあたって、全国の教育委員会や学校宛てに、日本ユニセフ協会理事であり国連子どもの権利委員会委員の大谷美紀子弁護士からのメッセージを公表した。 大谷氏によるメッセージは「学校の再開にあたり、日本の先生方へ」と題され、新型コロナウイルスによる休校によって大きな影響を受けてきた子どもたちに対応する際の、子どもの権利の観点からのポイントがまとめられている。 たとえば、学習や健康、遊び、安全、心のケアなどの子どもたちにとって一番大事なことが何よりも重視されるよう意識すること、再開後の学校における感染を防ぐためのルール作り、遅れた学習をどう取り戻すのかなど、たくさんの課題の解決について子どもたちの意見を聴いて一緒に考えることなど。このほか、差別や偏見に関して話し合う時間の大切さや、暴力や虐待など心配な兆候に注意することなどについても触れている。 メッセージは、日本ユニセフ協会Webサイトで公開するとともに、全国すべての都道府県と一部の政令指定都市の教育委員会、全国約1万2,000校の小・中・高等学校にメールにより通知する。