2020年12月よりスタートしたプログラミング能力検定(プロ検)は、小学生~高校生をおもな対象にプログラミング能力の基礎知識を測るための6段階のレベルからなる試験。現在は、ビジュアル言語版、テキスト言語版(JavaScript)で受検でき、2022年度内にはPythonによる受検も可能となる予定。2022年6月現在、全国2,000を超える民間教育機関、学校にて複数回の検定を実施した実績がある。
今回公開したCFRP(Common Framework of Reference for Programming Skills)は、実際の教育現場での学習者の状況や、検定実施によって培った作問・評価のノウハウから、汎用的かつ詳細な形でプログラミングの基礎知識を概念としてまとめている。
習得度を「簡単な処理のプログラムを作成可能」「複雑な処理のプログラムを作成可能」「実用性の高いプログラムを作成可能」の3つの段階と、6つのレベルとして定義。6レベルはさらに詳細な60以上のプログラミング概念に分解。具体的にどのような知識が必要であるかを定義し、詳細をPDFファイルとしてWebサイトで公開した。
CFRPにより、教育者や教材作成者は学習者の個々の習熟度にあわせた効果的な指導や評価が可能となり、限られた時間で最大限の教育効果を実現できる。一方、学習者もプログラミング能力を客観的に把握したうえで明確な目標を設定でき、効果的な学習体験を得ることが可能となる。さらに、大学入学共通テスト受験で習得すべきレベルが把握できる等、受験対策にも活用できる。
プログラミング能力検定協会では、公教育機関、民間教育機関問わず、実証協力団体を募集。メールまたは電話にて問合せを受け付けている。なお、次回検定は6月27日~8月1日の期間に申込みを受け付け、9月5日~11日に検定を実施する。